FC2ブログ

キューバを知る会・大阪

キューバの魅力を紹介します


歴史的論争の震源地:ベネズエラ

ホルヘ・アレアサ                 ホルヘ・アレアサはベネズエラボリバル共和国の外務大臣である。

対ベネズエラの総力を挙げた戦争は進行中であるが、ベネズエラの国民と独立と自由を保つ意思を侮った帝国主義者の攻撃は障害に突き当たり、失態に次ぐ失態、挫折に次ぐ挫折を重ねている。

ここ数カ月間ベネズエラボリバル共和国に於いて行われてきた国とベネズエラの民主主義と社会平和に対する攻撃は我らがアメリカ大陸諸国と米国、という支配的なエリート組織間の緊張関係において類をみないものであることに疑いの余地はない。ベネズエラ国民に対する従来とは異なる総力戦は複雑な歴史的衝突の今日的表現であるが、戦線や表現は様々である:

‐経済面では国内の資本家たちがトランプ政権が敷く非人間的なすさまじい貿易封鎖とあいまった攻撃を通じて。

‐通信戦争。虚偽のマトリックスを造り出してベネズエラの諸機関の信用を失墜させ、世界の世論を混乱させる。

‐軍部の陰謀を助長し、道義心を買収し、国の平和を損ねるために武装集団を組織し、訓練する外国の諜報機関との現場における文字通りの戦争。

‐イデオロギー戦線。時代錯誤のモンロードクトリンから冷戦時代の陳腐な反社会主義的主張を再び取り出して21世紀のマッカーシズムさながら民主主義的社会主義モデルを組織的に攻撃することで挫折させ、野蛮なネオリベラル資本主義の「成功」と比較しようとしている。

‐そして国際的政治・外交戦線。国務省の官僚たちが財務省、国防省や安全保障担当補佐官たちを頼りに反外交的努力を払ってベネズエラ国家に圧力をかけ、ゆすり、あらゆる手段を講じて多国間機関や実質的に地球上の全ての国の首都に於いて国際的システムからベネズエラを孤立させようとしている。

歴史的闘争を理解する

現存する歴史的対立の根を理解せずにベネズエラの社会政治の実情を分析することはできない。ひとつにはラテンアメリカ及びカリブに於いては常に論争があったことを考慮するべきだ。アメリカ合衆国「建国の父」が周知の併合主義的教書をふりかざす遥か以前の18世紀から既に同国の人口が十分増加したらスペイン王国の支配下にあるアメリカ大陸のスペイン語圏諸国を一国ずつ奪うつもりでいた。米国は独立を求めて大英帝国と戦ったにも関わらず、少なくとも原則が類似していたペイン植民地の独立運動を一度も援護しなかった。その当時既にワシントンは自由な国の誕生を見たがらず、全大陸を征服して自分たちが西半球とみなしている地を掌握したがっていた。モンロードクトリンにせよ、マニフェスト・デスティニーにせよ、ルーズベルト系論にせよ、汎アメリカ及び米州システムにせよ、或いはクーデター、侵害、ありとあらゆる介入、軍事基地、虚偽の麻薬撲滅努力、直接領土を奪取する、など枚挙にいとまがないが、そのどれもが同じ目的のためだった。

米国は従来から帝国主義的‐拡張主義的性格を帯びていた。早くも1829年にシモン・ボリバルが地政学の預言者のごとく「自由の名の下でアメリカ大陸に不幸を蔓延させるよう神意により派遣されたかのような米国」と非難していた。自由な民と国の存在権を保つのか、或は諦めて米帝国の単なる支配地となり、奴隷と化し、資本による社会制御の代謝に奉仕するのか、ということだ。

休息も休戦もなく続いて来たこの歴史的論争の中心にベネズエラがある。我が国は地理的及び地質学的理由から多大な富を持っているだけでなく、国民は生まれつき、そして本来反逆的で反抗的、絶対自由主義者である。欧州の征服者たちは有名な“ドラード”を求めて何度も南米を横断した。400年前当時は気付かれなかったが、彼らが必死に探していた地は今日のベネズエラボリバル共和国の領土なのだ。しかし、19世紀末、米帝国が牙を次第に大きく剥き出していた頃石油とその利用法の出現により我が国の膨大なエネルギー資源があらゆる欲を引き付けた。

20世紀において成立したベネズエラの全政権が石油産業の利益については閃光のように短期の自主的政策をたてたもののワシントンで支配的な企業エリートたちによって不安定化され、転覆された。1999年ベネズエラ国民のお陰でウーゴ・チャベスが政権につくと緊張と歴史的不一致が最大化した。そして我が国は天然資源に関わる産業を国有化する、という真の根本的な政策を掲げて21世紀を迎えた。歴史的論争のこの新たな局面を迎えた最初の数年間でワシントンのあからさまな援護を得た国内のブルジョアジーによる感情的な反乱が起きた。2002年のクーデター、石油産業の妨害などこの時期の多くの問題は未だに進行中である。ボリバル革命を転覆、清算させて国の政治統制を取り戻すことによってベネズエラの民の富が再び多国籍資本に利益をもたらすよう帝国主義者たちはあらゆる手だてを尽くしてきた。

ウーゴ・チャベスとボリバル革命は国の豊かな財産を初めて国民のニーズのために投じた。「社会ミッション」と称する活動を通じて保健、住宅、教育、インフラ、文化、食糧、生産的労働、鉱業生産など様々な分野において社会に不足していたものに対処した。世界の帝国主義の政治面で最先端にいる米国の歴代政権はベネズエラにおける歴史的対立を資本にとって有利に解決しようと一層強迫的に目論むようになった。ここ数年間のあらゆる政治的・経済的・社会的情勢はベネズエラにおける政治権力を再びものにするのかそれとも保持するのかというモデルと論争の対立がもとになった。その中で起こったことは全て一国の民が降伏して権力を、自分たちの権力を旧搾取者たちに引き渡すようあらゆる形で攻撃されたことを示す実話なのだ。

ワシントンのラボで作成され、帝国主義と旧態に奉仕する大手メディアが扇情的で非人間的な毒を盛って広めたマニュアルで形作られた短絡的かつ還元主義的な分析は無駄だ。ベネズエラで起きているのは民主主義‐独裁主義のジレンマではないし、人権問題でもないし、ニコラス・マドウーロ対ホワイトハウスのお墨付きのブルジョア野党の当番リーダーという個人的なもので定義できるものでもない。前述のように自由と独立を保とうと決意している国民と帝国の利権に服従する国内外のプレーヤーを通じて国を支配することに執着する帝国の対立、という歴史的論争の新たな局面なのだ。この前提を理解すれば西側において偏向的でバイアスがかかった見出しを通じて広まっている動静を科学的かつ現実的なアプローチから説明し、理解する事ができる。

論争の現在の局面

 

ドミニカ共和国に於いて何カ月にもわたって行われた対話の成果である総合的合意の署名を米国政府から命を受けたベネズエラ野党が拒否した20182月以来歴史的論争は活発化し、我が国は本年1月よりその後遺症を患っている。野蛮で犯罪的な金融・貿易封鎖のさなか軍事的侵入の脅威が常に伴うクーデターの過程で知的・物質的主犯は仮面を外した素顔をさらしている。ドナルド・トランプ本人、マイク・ペンス、ジョン・ボルトン、マイク・ポンぺオ。エリオット・エイブラムス、マルコ・ルビオといったトランプ政権のメンバーは対ベネズエラの犯罪の作者であることを自慢気に主張した。これに加えて実際にはホワイトハウスの指揮系統に服従する鎖の輪に過ぎない一部のラテンアメリカ諸国の「大統領たち」や政権がこの異例な戦争に加わろうとしている。

米国政府の報道官や要人がベネズエラに対するクーデター、封鎖や戦争の脅威の指導者や推進者としてこれほど大っぴらに出てきたことはかつてない。米国のCIAや歴代政権は常にラテンアメリカ及びカリブにおけるクーデターや政治の不安定化の知的・財政的首謀者ではあったが、あからさまにしないためメディアに於いては軍人、又はベネズエラのビジネスエリート出の政治家を主役にしたてる、という形式を保っていた従来型のフォーマットとは対照的だ。

ジョン・ボルトン安全保障問題補佐官がベネズエラ国民の首を絞め、経済を破綻させ、力で政権交代を強要する目的で行った威嚇や好戦的発言の中でも特に目立ったのがこの帝国主義的攻撃の真の目的を認めたことだ。米国の石油企業は政権が代わったらベネズエラで生産を始める用意が出来ている、という。国民に奉仕する法律を一度も論議したことがない国民議会のベネズエラブルジョア層はいつもながらの論争が続くなか再びワシントン寄りの立場をとり、憲法に反して多国籍企業が勝手に天然資源を開発できるようにする法律の審議・承認に専念している。また、ベネズエラが再び米国との古臭い協力メカニズムに戻り、帝国主義の軍事介入を容易にしようと図っているのみならず経済と全ベネズエラ国民に対し国の機関の能力を低下させるためにベネズエラ国家の金融・産業機関に対して課している制裁という悪名の規制策を拡大するよう常に要望している。

対ベネズエラの総力戦はいま正に展開中であるが、ベネズエラ国民と独立と自由を保とうという意思を侮った帝国主義者の攻撃は障害に突き当たり、失態に失態を、挫折に挫折を重ねてきている。ボリバル革命は一政党でも一時的な政党連合でもないし、いかなる権力や企業にも依存しても応じてもいないし、権力に執着する官僚カーストでもない。ボリバル革命は、ベネズエラ国民の歴史的アイデンティティの奥底に根を張っているのに従来意思決定から疎外されていた過半数の国民から断固とした支持を得ている社会政治的文化的現象なのだ。どれほど強力な帝国であろうとチャベス主義のようにしっかり根を張った社会的体系とプロセスを地表から消し去ることは今も将来もできない。信用を失墜させようとどれほど邪悪なキャンペーンを張ろうと、政治的憎悪をどれだけ生み出そうとしようと、どれほど多くの資産をつぎ込もうと、どれほど脅迫しようと、どれほど封鎖を課そうと挫折するしかないのだ。

 

紛争管理メカニズムを生むための対話

 

ブルジョアやその代理人も含むベネズエラの民の間には多くの格差があるにせよこの歴史的論争を治めるためのメカニズムを設計・整備して共存と共生の合意に達し、国の資源と用途を統制し、国民の過半数を主役にするか不可視化するかを争う紛争の調整を前進させなければならない。格差や水面下の対立を無視せずに国の平和と独立を守り、(内外の)軍事的脅威や我が国経済に対する帝国主義の攻撃を永久に遠ざける合意が必要だ。我が国の前途を支配しようと目論む資本の野心に左右されずに産業機構や社会保護システムを機能させられる合意を実現しなければならない。社会生活に悪影響を及ぼす緊張状態や情勢がない環境でベネズエラの男女が勉学し、働き、自分たちの社会的権利が保証され、民主化していると感じられるようにしなければならない。

我が国の主権が尊重されるなか歩むべき道を自由に決め、選ぶのは国民であるべきだ。今後のあらゆる選挙においてブルジョア層がネオリベラル経済と破廉恥な民営化提案をすればよい。干渉も一触即発の戦争も嘘や歪曲したキャンペーン抜きで国民がその提案を評価し、社会主義的計画と比較すればよい。解放者ボリバルは「大事な決議において民の分別が働くという確たる証拠を私は持っている。だからこそ私は必ず碩学の人より民の意見を好んできたのだ」と言っている。ボリバル革命が権力の座にある限り社会が」歩む道と目的地を決める最初の、そして最後の決定権を持っているのは常に国民なのだ

私たちは2014年、2016年、201718年、そして今度は2019年に野党と政治対話を重ねてきた。政治的暴力、米国政府主導の度重なる共謀による干渉、国家の侵略に対する反発のなか対話は継続してきた。合意が意義深く、現実的な成果を挙げるためには当事者は前述の対立を理解して恒久的かつ構造的に袂を分かち、時に相容れない差異があるなか確固とした合意を実現するのに必要な政治的メカニズムを構築し、守らなければならない。侵略者の得になるような短絡的で功利的な対話を当てにする人々、又は戦争に関心を寄せる人々、又は権力集団を退けたり、他者によるアクセスを拒んでいる人々はこれまでの進化と政治の相互作用を作ってきた強い勢力と根本的な反論を考慮しておらず、方向性と戦略の過ちを再び犯している。

 

一回の調印、選挙、または教材的な部分協定ではこれほど決定的な差異を処理し、恒久的な平和を保証することはできない。解決策はそのような選択肢や協定を含み得るが、それらが解決策を決めたり制限を加えたりすることはない。私たちはもっと先を見ることができなければならない。より大きな勝負をし、歴史と未来と同じ高見にいなければならない。人間開発、可能な限りの最大限の幸福というボリバル革命の目的を常に目標に掲げつつ具体的な現実をもとに私たちのイデオロギー的立場から政治を行おうではないか。解決は、これまで痕跡を残し、今後も何十年にもわたって痕跡を残すであろう歴史的対立を恒常的かつ柔軟に管理するメカニズムに私たちを至らせるものでなければならない。

ニコラス・マドウーロ大統領は対話の道を辿ることを諦めないが、それは特定の状況によって一時的に生じた障害を乗り越えるためではなく、野党、労働者階級、人民権力や産業勢力と社会的、政治的、経済的対話の安定した手段と方法を確立することで平和と繁栄の境界を広げるためなのだ。お互いに近寄って差異や一致点がある中で認め合い、理解し合い、尊重し合おうではないか。私たち自身の生成の過程で色々な事件を生じさせた不一致を恐れずにいようではないか。その不一致を無視したり侮ったり、排除するのは止そう。勇気と知性を以て理解し、ベネズエラの国民、ラテンアメリカ諸国の国民、闘い、抵抗し自由と平等のもとで平和に生きる権利を持つ人々が私たちに求める智慧と分別によって、私たちを支配してきたこの対立の構図、常在した論争を今後数十年間管理することを学ぼうではないか。人々は勝利する権利を持っているのだ。

ホルヘ・アレアサはベネズエラボリバル共和国の外務大臣である。

 


キューバ大使館資料



ラウル・カストロ・ルス革命軍将軍・キューバ共産党中央委員会第一書記は
革命 61 周年 2019 4 10 日、人民権力全国議会(国会)第 9 立法期第 2 回特別議会(於 国際会議場)にて共和国憲法公布にあたり演説を行った。(国家評議会による速記録)

エステバン・ラソ全国議会議長、 ミゲル・ディアスカネル国家評議会議長兼閣僚評議会議長、 同志の皆さん、 共和国憲法を公布するこの特別議会において基調演説を行うことは、私にとり格別の栄誉である。この大任を果たすのは今回が 2 度目となる。

 43 年余前、キューバ革命の最高司令官フィデル・カストロ・ルスはやむを得ない国外での公務に旅立つ前、1976 2 24 日に挙行された憲法公布式典を代行するよう私に委託した。そのときの憲法は本日、失効する。

 今日の日付が選ばれたのは偶然ではない。150 年前の 1869 4 10 日、キューバ独立 軍はグアイマロで制憲議会を招集し、我々の最初の憲法を採択した。これは誕生間もない臨時共和国が必要とした団結と制度的枠組みの所産であった。

スペイン植民地主義からの自由と独立は同憲法の最重要目標のひとつであり、同時にすべてのキューバ人が平等であり、いかなる特権も認めないと規定した。

本日公布する憲法は、その最初の憲法の継続であり、国家の主柱としてすべてのキューバ人の団結、国家の独立と主権を擁護している。その後、独立戦争の異なる時期に発布されたバラグア憲法、ヒマグアユ憲法、ラヤヤ憲法はそれぞれ、我々の歴史における革命的憲法の伝統を引き継ぐものである。

ここで次のことを想起するのは無益ではない。キューバ独立軍はスペイン植民地主義から勝利を収めたにもかかわらず、愛国者たちが渇望していた国家としての真の独立、民主的で進歩的な共和国樹立、のいずれも達成できなかった。勝利はアメリカ帝国主義の介入によって、国民の手から奪い取られた。ホセ・マルティをはじめ我々の英雄たちは、アメリカ帝国主義の危険性についてかねてより警告していた。
米軍占領下で 1901
年共和国憲法が承認された。これには我々の主権を米国の利害に従属させるプラット修正条項の付帯が強要された。

フィデルが第 1 回共産党大会(1975 12 月)基調報告で述べている。キューバ独立戦争後、(引用開始)「1902 5 20 日、正式な独立が認められた。独立には米国海軍基地と強要された憲法修正事項が付随し、他の事柄と相まって米国がキューバに干渉する権利を与えた。こうして米国の新植民地が我が国に建設された」(引用終了)

この時の憲法が米軍司令官の命令で発効したことを忘れるべきではない。

その次にマチャド独裁の打倒に続く複雑な歴史的プロセスを経て、1940 年憲法が誕生した。これは当時の国民の願いを部分的に反映した憲法であった。

2 同憲法の制憲議会が開催された当時、世界では反ファシズム闘争が展開されており、進歩的理想を掲げる議員たち、特に共産主義者が積極的に参加した。それが影響して、新しい社会的・経済的諸権利を含む当時としては進歩的な憲法条文が承認された。

人種や肌の色、性別による一切の差別を否定、
1 8 時間労働、大土地所有の禁止を規定した。

周知のように、それらの理念の多くは死文化した。その理由としては、その後立法の発展がみられなかったこと、または当時のブルジョワ社会の枠組み内では導入が実現不可能であったことが挙げられる。

1940 年憲法は 1952 年にバティスタが組織したクーデターと同時に中断され、合法性を欠いた憲法令が導入された。これはホセ・マルティ生誕百周年世代が率いる革命運動の触媒となった。同運動の政治綱領はモンカダ兵営とカルロス・マヌエル・デ・セスペデス兵営への襲撃で裁かれた際、フィデルが陳述した「歴史は私に無罪を宣告するだろう」という文言に集約されている。

1959 1 1 日の革命勝利によって 1940 年憲法の基本理念は、真の革命プロセスによって生まれた状況に対応する形でよみがえった。

司法分野における最初の措置のひとつは
1959 2 7 日の基本法(Ley Fundamental)公布であり、新たな挑戦への憲法上の土台となった。 他の方法ではなし得なかった。新憲法の作成に専念するため革命プロセスを止めるか、または最終的に決めたやり方でやるか、そのどちらかだった。

 国家機構の形成にあたり、最大の変化は閣僚評議会を制憲機能を有する最高立法・行政機関として規定したことである。当時の歴史的瞬間が要請していた施策を将来的に導入できるよう、

これは差し迫って必要な規定であった。

その庇護の下、1940 年憲法で認められた様々な権利が現実のものとなった。同時に、貧困層にまで行き届く包括的な権利も新しく生まれた。

その最初の例として、規定された内容のうち最後の項目であった、
大土地所有の廃止に係る補完的法令を実施した。この補完的法令については、年月が経過し、誰もその実施を引き受けることもないままであったが、革命とフィデルの登場によって勝利のわずか数か月後、1959
5 17 日にシエラ・マエストラ山中で第一次農地改革法が公布された。

革命は権利の源であり、農民に土地を与え、すべての国民に無償教育を保証し、国民 に医療を提供し、すべてのキューバ人の平等を保証し、我が国民を搾取していた外国企業の所有財産を民衆の支持の下で国有化した。
 
1
回共産党大会基調報告でフィデルは述べている。(引用開始)「我々は今日、社会主義憲法を必要としている。それは我々の社会の特徴や社会意識、思想的信条、国民の望みに見合う憲法である。その憲法は我々が建設する社会の法令全般を反映し、革命が実施する根本的な経済的・社会的・政治的変革を反映し、国民が達成した歴史的成果を反映するものである。それはつまり、今日の我々を確かな存在とし、我々が将来こうありたいと願う存在になれるよう手助けしてくれる憲法である」(引用終了)

暫定期間は 1976 2 24 日に共和国憲法が制定されるまで続いた。同憲法もまた、広範な国民討議と国民投票を経て誕生した。

1976 年憲法はフィデルが 1961 4 16 日に宣言した革命の社会主義的性格を再確認し、国民が革命プロセスの成果として獲得した諸権利を制度化し、人民権力諸機関から成る政府機構を確立した。

1991 年の第 4 回共産党大会における決定事項を受けて、1992年に共和国憲法の一部改正が行われた。これらの決定事項は、誤りと否定的傾向の修正プロセスで積み重ねた 経験や社会主義圏解体、当時の国内社会状況及び特別期の到来に伴う新しい状況 の中で我々が進歩する必要性考慮したものであった。

基本的な内容は次の通りである。経済体制の修正、人民権力諸機関の組織化と機能確立に加え、全国議会議員と人民権力州議会議員を国民が選ぶ直接選挙を導入、信教の自由を拡大した。

米国が革命への威嚇を強めていた 2002 年に実施された憲法改正もまた、重要なものであった。大衆組織の要請と国民大多数の支持を受けて、我々の社会主義及び革命的政治・社会体制が撤回不可能であることが憲法に明記された。

さらに強国の攻撃、威嚇あるいは圧力の下では、他のいかなる国とも経済、外交及び政治関係について交渉することは決してないと宣言した。

2011 4 月の第 6 回共産党大会で承認された「党と革命の経済社会政策指針」ならびに 2012 1 月「共産党第 1 回全国会議」の決定事項を通じて、憲法改正の必要性が明らかになった。続いて 2013 年、政治局は憲法改正のための作業部会設置を承認した。

2016 4 月の第 7 回共産党大会で第 6 回大会の決定事項が確認され、「社会主義的発 展の経済社会モデル」に係る綱領的文書の策定が進んだ。その具体化についても同様に、憲法に反映されることになる。

 我々が検討を重ねた結果、たどり着いた結論は改正よりむしろ、新憲法が必要というものだった。経済・社会分野の更新にとどまらず、国家機構の原則や国民の権利と保証の拡大、その他の重要項目について掘り下げる必要があった。現在にとどまらず、国の将来を見据えてのことだ。

2018 6 2 日、全国議会は憲法改正プロセスの開始を承認し、新憲法草案を作成する委員会を設置した。委員を務めた議員 33 名と顧問 4 名は草案作成のみならず、プロセス全体を通して称賛に値する仕事を成し遂げた。私はこの特別議会こそが、それを証言するにふさわしい場であると考える。

新憲法の第一次草案は 2018 7 2122 日、全国議会の検討に付された。広範な議論 を経て、新文書が承認され、国民討議に諮ることが決定された。

すでに報告されたように、約
900 万人が 13 3,000 余の集会に参加した。参加しただけではなく、自覚と責任を持って完全な自由の下で各々が意見を述べることができた。

同時にそれは国民における司法文化の高揚に貢献したと我々は断言できる。
170万余の発言があり、その中から 78 3000 件の提案が生まれた。

国民は参画を通じて真の構成員となった。国民討議の結果として、草案のほぼ 60%に変更が加えられたことを改めて表明するだけで十分であろう。

国民の意見を収集・処理した担当者たちの仕事ぶりは称賛に値する。記録的な速さで 作業を進め、今回の極めて民主的なプロセスの成功に大きく貢献した。

全国議会は去る 12 月、新憲法を承認し、所定の改正メカニズムに従って国民投票に付すことに合意した。国民投票は去る 2 24 日に実施され、我々の国民が革命と社会主義への誓いと支持を改めて示す機会となった。

投票したキューバ人の大半が革命勝利後に生まれた世代であることは意義深く、我々の原則の強靭さと継続性を反映している。

国民投票の結果はこの確信の紛れもない証左である。すでに報告されたように、選挙権を持つ国民の 90%が投票所を訪れ、このうち 86.85%が賛成票を投じた。これは投票権を持つ国民総数の 78.3%であり、共和国新憲法案はこうして承認された。

同様に特筆すべき点として、投票総数のうち有効票は全体の 95.85%を占め、反対票はわずか 9%だった。この最後の数値については、すべてのケースにおいて新憲法の内容全体に対する拒否を意味するわけではなく、特定のテーマに関する反対意見によるものと我々は評価している。

帝国主義による攻撃がエスカレートし、社会発展の進歩的選択肢を貶めようとする現 状において、キューバは自決権に基づく民主的メカニズムの下、その社会主義体制を実現可能な選択肢として強化することが可能であるとまたしても証明した。
 
本日我々が公布する憲法は、革命の継続性と我々の社会主義の不滅性を保証する。150
年余の長きにわたって、キューバが自由で独立し、主権と社会正義を持てるよう闘っ てきたすべての人々の願いを統合したものである。

この法の中の法は、時代の産物である。我々の社会建設という歴史的状況を反映し、 未来思考に沿って実現した変化を司法上、庇護する。

その究極の目的は、現在以上に 繁栄した、持続可能で包摂的かつ参画型の社会主義を構築することにある。この新憲法によって革命的国家が制度化され、強化される。

革命的国家には透明で法 に則した行動が求められる。特徴的な点としては個人の尊厳の尊重、すべての国民の 法の下の平等、一切の差別禁止があり、いずれも社会を支える基本柱である。

新憲法はフィデルと革命闘争を共有する名誉にあずかった我々と
若い松pinos nuevos)との一致協力した作業の成果物である。後者は国家の主要な責任を徐々に担 うようになってきた。

この憲法はキューバの新しい世代に残す遺産となる。新憲法を公布しただけでは不十分で、条文を実効化する必要がある。その取組みにお いて、憲法暫定規定を遵守するための立法活動を集中して進めるのは全国議会の役目 であり、複数の作業グループがすでに着手している。

本日、この公布式が終了次第、憲法全文が官報に公示、施行される。

憲法規定によって即座に我々が着手すべき課題のひとつが、新選挙法の承認である。
 
草案を現在作成中であり、次の通常議会で全国議会の承認に付すことを目指している。

 新選挙法の施行後、全国選挙評議会が全国議会によって選出されなければならない。

さらに憲法暫定規定第
2条により、全国議会は 3か月以内に同議会の正副議長と書記、 国家評議会のその他メンバー、そして共和国大統領と副大統領を選出する。共和国大統領は選出後、同じく 3 か月以内に新政府を全国議会の承認に付すことにな る。

つまり全国議会が首相、副首相、書記、及び閣僚評議会のその他メンバーを任命する。

我々はこれらの行動がすべて年内に実現するよう努める。 一方、
2020 年初頭には県正副知事の選出、及び地区議会における議長選出が予定されている。

予想されたことだったが、革命の宿敵はこの度の広範な改憲プロセスの正統性につい て疑義を呈した。

しかし、気高き国民による圧倒的な支持という反論の余地のない事実を前にして、あらゆる中傷は霧消する。

我々はこれまで、米国政府がラテンアメリカ・カリブ海地域に対して展開する攻撃的 行動について警鐘を鳴らしてきた。

モンロー主義に基づくその攻撃的行動は、社会主義や諸国民の自決権、同地域諸国の主権に対する傲慢なマッカーシズム的侮蔑に裏付 けられたものだ。


2018
7 26 日のモンカダ兵営襲撃 65 周年、続いて今年 1 1 日の革命勝利 60 周年 を祝した際、私は「逆境の舞台がすでに設置され、我々の敵はキューバの実例を打倒 せんとする陶酔と焦燥に再び取りつかれている」と警告した。

私はこの二度の機会に、ベネズエラとニカラグア、キューバを巡る帝国の包囲が狭められているという確信を 述べた。

事実は当時の見通しを裏付けている。 マルティが
我らがアメリカと呼んだ地域は、ごく最近になって地域的独立を確立 していた。

加盟国間の平和と協力、調和の雰囲気の中で。多様性の中の団結の達成という原則の下、我々の諸国民が抱える経済的・社会的課題 を解決するため、全員参加による統合、補完性、及び協調に向けて持続的に前進して きた。

「ラテンアメリカ・カリブ海の平和地帯宣言」が発表され、北の隣人と敬意ある関係 を築くという目標においても進展が見られた。

今日の状況は別物だ。現米政府とそのラテンアメリカ・カリブ海への覇権的野心は、同地域の平和と安全保障、繁栄にとって直近
50 年間で最も切迫した脅威となっている。

支配権を得ようとして数年にわたり数々のクーデター(軍事クーデターの場合もあれば、国会クーデターもあった)を仕掛け、革新大統領たちをその地位から引きずり降 ろそうとした。

左翼リーダーたちが政権の座に就くのを阻止するため、メディアキャ ンペーンや怪しげな訴訟事件を駆使して、選挙への立候補を妨害した。

まさに先週日曜日、イナシオ・ルラ・ダ・シルバ氏が不当に収監されてから
1 年を迎えた。

我々は 彼の釈放を要求するものである。残念ながら複数の政府と政治勢力が無責任にも、帝国主義の攻撃エスカレートに同調している。

兄弟国ベネズエラ・ボリバル共和国を標的とした、非通常型戦争と経済的窒息による絶え間ない包囲が帝国主義による攻撃の中心となっている。

しかし、脅威は我々全員 に及んでいるのだ。

ベネズエラ政府と国民は驚嘆に値する抵抗のページを書き綴っている。

同国の地で今日、判断が下されるのだ。ラテンアメリカ・カリブ海諸国には本当に民族自決権があ るのか、主権は同国民または外国政府のどちらにあるのか、誰が独立国家の支配者な のか強国が決定するのを受け入れるのか、国連の諸原則は真の価値を持つのか、または死文化してしまったのか、同地域の諸国民は兄弟国の主権が強奪されるのを見なが ら消極的な姿勢を保つのか、またはその犯罪を断固非難するのか、の判断が。 我々は本国会から、ボリバル革命、ニコラス・マドゥロ大統領、及びベネズエラ国民の軍民団結への一貫した連帯と支持を改めて表明する。
 
現在ベネズエラで勤務している
2 万人余のキューバ人協力者たち――うち 61%は女性 ――が兄弟国の人々に寄り添って崇高な人道的活動に献身していることに対し、我々は心からの感謝を表明する。(拍手)
 
米国政府はキューバへの威嚇的な語調を強めており、両国関係を悪化させようと段階 的な歩みを進めている。 ヒトラー主義プロパガンダの最悪のスタイルで嘘をつき、あらゆる害悪の責任をキューバに押し付けている。

我々は断じて、ベネズエラと連帯して行動する義務を放棄し ない。

我々の原則をどれひとつとして放棄せず、あらゆる形の威嚇を強く非難するも のである。

封鎖強化とヘルムズ・バートン法の適用継続を伴う経済戦争の拡大が目指すところは、 経済的窒息と窮乏を通じてキューバ革命を転覆させるという昔ながらの野望である。 この野望は過去にすでに失敗しており、再び失敗するであろう。(拍手)

我々はこれまで米政権に対し、直接外交ルート経由及び公式に最大限の明確さ、毅然 さ、冷静さをもって次のように表明してきた。「キューバは脅迫を恐れない。

我々が 選ぶ平和と相互理解の道には、キューバ国民が外国の干渉を受けずに自国の未来を決定するための主権を守るという揺るぎない決意が備わっている」 社会主義、それは米国政府が侮辱する制度だが、我々は擁護する。なぜなら我々は社 会正義を、平等で持続可能な発展を信じるからだ。

そこには公正な富の分配、すべての国民への良質なサービスの保証がある。我々は連帯を実践し、利己主義を否定し、 余ったものを分かち合うのではなく、足りないものも分かち合う。

我々はあらゆる形 態の社会差別を嫌悪し、組織犯罪や麻薬売買、テロ、人身売買、あらゆる形態の奴隷制と闘う。我々は特権層の人権ではなく、すべての国民の人権を擁護する。

我々は資 本が持つ政治的で非民主的な権力ではなく、人民の民主主義を信じる。我々は祖国の 繁栄を自然と調和する形で、地球の生命を支える源を大切にしながら推し進める。

なぜなら、より良い世界が可能だと我々は確信しているからだ。

この危険な体験を前にして、国際社会が良心と義務感を持って対応することを我々は 望む。

手遅れになってから嘆くことがないように。
7 状況が混乱を極める中、我々は国防と経済発展を不可避の優先事項に指定した。いず れも同等の重要性を持つ。 我々の国民が知っているように、国防軍の戦闘能力・戦闘態勢を強化し、全国民に よる戦争という戦略的概念の下、防衛体制全体を強化するための一連の施策に数ヵ月前から取り組んできた。

これは公布したばかりの共和国憲法が定めるところである。 同時に、すでに導入している発展プログラムを断念することなく、国内の経済活動を 進展させ、経済・金融封鎖の強化による新たな障害に耐え、克服することを目的として一連の決定がなされた。
 
そのためには我々は警戒しつつ、さらなる困難に直面していること、今後数か月間に 事態は悪化しかねないということを自覚する必要がある。

1990 年代の厳しい特別期に逆戻りするということではない。経済の多角化という点で、今日の展望は当時とは異なるが、常に最悪の変化に備えなければならない。

国内生産拡大、とりわけ食糧増産に向けた取組みを強化し、不可欠ではない経費の削 減のためすべての経費を見直し、燃料を中心にエネルギー源の利用効率を高める必要がある。これには発生している盗難を撲滅し、節約を指導者の行動規範とし、国民と 一丸となって取り組む必要がある。


60
年間の攻撃と脅迫に対して、キューバ人は最も困難な状況に耐え、克服する鉄の意志を示してきた。

帝国主義はその強大な力をもってしても、団結した国民の尊厳を破 壊することはできない。その国民は自国の歴史、及び多くの犠牲を払って獲得した自 由に誇りを抱いているのだから。キューバはこれまでも現在も、そしてこれからも耐え、闘い、勝利を勝ち取ることは確かに可能だと証明してきた。(拍手)他に選択肢はない。 今、言いたいのはそれだけだ。 ご清聴に感謝する。 (歓声)


ミュージカル
 『チェ・ゲバラ』
作・演出/原田 諒
「20世紀で最も完璧な人間」とサルトルに言わしめた男、エルネスト・ゲバラ(通称チェ・ゲバラ)。生涯一闘士としての生き方を選び、鋼のように強い意志と炎のような情熱を持った彼は、数々の伝説を残した革命家でありながら、人間愛を貫いた男でもあった。没後50余年を経ても、その不屈の精神と高い理想は今なお色褪せることはない。フィデル・カストロとの友情、妻アレイダとの愛、革命家仲間たちとの心のふれあいと軋轢──多彩な登場人物たちを織り交ぜながら、その誇り高くも激しく、清廉で理想に燃えた生き様をドラマティックに、そして鮮烈なまでに力強く描き出すミュージカル。
エルネスト・ゲバラはアルゼンチンの裕福な家庭に生まれながらも、ラテンアメリカの貧困を憂い、その原因となっている列強国による支配を打破すべく立ち上がる。キューバのフィデル・カストロと志を同じくしたエルネストは共に戦い、キューバ革命を成功へと導く。やがてキューバ政府の要職に就いたエルネストだが、自らの存在意義と国家のあり方に苦悩することになる。「祖国か、死か!」──民族や国家を超えて、世界革命を追い求めた孤高の革命家の眼は、自らに課した次なる責務を見据えていた……。
日本青年館ホール
公演期間2019年7月30日(火)~ 8月5日(月)
一般前売2019年6月9日(日)
座席料金(税込)S席 8,800円
A席 6,000円
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
公演期間2019年8月11日(日)~ 8月19日(月)
一般前売2019年6月23日(日)
座席料金(税込)全席 8,800円

チケットはこちらから


95回 キューバを知る会・大阪 

 

日時:
201913 () 18:0020:00

内容:
キューバツアー報告 その2
元在キューバ大使 田中三郎さんとフィデル

場所:
タマダビル 6階(605号室)

大阪市天王寺区生玉前町3-25

地下鉄谷町線谷町九丁目、近鉄上本町 5番出口南へ徒歩3分


キューバ大使館資料

封鎖の強化策を前にしてキューバは怯まない

 

革命政府声明

 

キューバ共和国革命政府は、米国政府が 2019 6 4 日に発表した施策を最も強い言葉で 非難するものである。
同施策は
60 年以上に及ぶ対キューバ経済封鎖を強化するものであり、 封鎖によってキューバ経済が受けた損害額は 2018 年時点で、時価ベースで 1,340 億ドルを 超え、国際市場の金価格に対するドル下落を考慮すると 9,330 億ドルを超えた。
発表によると、この新たなエスカレートは
6 5 日から施行される。
米国民のキューバ渡 航制限を強化し、追加策として米国発のあらゆる種類の船舶を完全禁止とし、クルーズ船のキューバ寄港を即時禁止とするものだ。
その狙いは相も変わらず、キューバ経済を窒息させ、国民に害を及ぼすことで政治的譲歩 を迫るというものである。
今回のケースではそれに加え、米国民がキューバの現実を知ることで、日常的に捏造されている反キューバ中傷キャンペーンの効果が薄れるのを防ごう としている。
これは米国民の多数派意見を軽視する行動であり、米国民はキューバに関心を寄せ、渡航する権利を行使しようとしている。れを示す数字として、
2018 年には 50 万人の米国在 住キューバ人と共に、65 万人の米国民がキューバを訪れた。
去る
4 17 日、ジョン・ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は反キューバ・ショーの場でプラヤ・ヒロンで敗北した傭兵たち、及びフルヘンシオ・バティスタ独 裁の子分たちの家族を前に、現政府は親族以外のキューバ訪問を制限するだろうと警告した。
周知のように、この人物は米国の対西半球外交政策を私物化し、地域全体の平和と安 定にとって主な脅威となっている。
米国は臆面なくモンロー主義を推進し、西半球諸国の主権平等と自決権を否定しようとしている。
このところの対キューバ猛攻撃の議論においては新たな口実が用いられている。
最もよく 知られているのは、キューバがベネズエラに軍事介入しているという中傷的非難であり、この嘘は公然と、かつ、一貫してキューバ政府によって否定されている。
米国はキューバに対して革命の外交政策に付随する信念と原則に背くよう提案し、その引 き換えに対キューバ経済封鎖の厳格かつ犯罪的措置の交渉や緩和を約束するという、無節操の極みに至っている。
ニコラス・マドゥロ合憲大統領、ボリバル・チャベス革命、そしてベネズエラ国民の市民 軍事連合とのキューバの連帯は変わらない。
ベネズエラでは
2 万人を超えるキューバ人協 力者たちが主に医療分野において自主的かつ献身的なサービスを提供しているが、彼らは ベネズエラの人々が彼らを受け入れる限りそこに留まり、姉妹国との協力を続けるだろう。
キューバ人にとって、裏切りは選択肢にない。
我々は無知ではない。
我々が独立を求め困 難な闘いを開始して既に
150 年経つ。
我々は独立初日から、アメリカ帝国主義の覇権的野心に立ち向かわねばならなかったのだ。
キューバは、脅迫に屈したり、経済発展や社会主義構築に不可欠かつ緊急の課題から気を そらしたりすることはないだろう。
我々は密に団結し、いかなる挑戦的な逆境にも立ち向かうことができるだろう。
米国は我々を窒息させることも、止めることもできないだろう

2019
6 5 日、ハバナ