キューバを知る会・大阪

キューバの魅力を紹介します

7月20日の毎日新聞の朝刊に高月紘さん(石川県立大教授)のインタビュー記事があった。


ごみの元を断て

循環型社会をどう見る

<資源消費や環境負荷の少ない社会を目指す「循環型社会形成推進基本法」が2000年に制定された後の

日本の現状の問題と目指すべき方向

『基本法ではリデュース(発生抑制)、リユース(再利用)、リサイクル(再資源化)の3Rもこの正しい優先順位になっている。』

『しかし、現実は使い捨て型の商品の生産・消費抑制はほとんどなく、リサイクルすることに勢力が注がれ、

「循環型」はリサイクルのいうイメージ。リサイクルするにも資源とエネルギーを使い続ける必要がある。

中国もインドも本格的に始めたら地球はやがて破綻する。「持続可能な社会」を目指すべき。』

<家庭から出されるゴミ>

『最近では容器用包装材が(家庭用ゴミの)容積の62%を占め、その大半はプラスチック類。プラスチックや有害なゴミは、処理の能力を高めてもお金はかかるし、追いつかない。「元を断たなければ」と。』

『特に使い捨ての容器の場合は、後のゴミの始末は自治体、つまり市民の税金でまかなうので売った側にはかからない。費用負担がかからない製品に向かっていく。

ドイツのように使い捨て容器を回収する費用も事業側の負担になったら、リターナブルが増えるでしょう。』

<持続可能な社会へのアイデア>

『長持ちする製品のレンタル、リース、メンテナンスなどで利潤を得れば、それほど資源やエネルギーを使わなくてすむ。』

『今の社会の仕組みを変えるには小さいころからの環境教育が大切と考え、漫画などを使い取り組んでいる』

 

キューバのごみ処理について大変興味深いニュース(2007年5月27日)がありました。参考にしてください。


http://www.news.janjan.jp/world/0705/0705256145/1.php

キューバでは環境教育にも力を入れています。

 

 


 キューバの都市ハバナの夜は真っ暗です。日本の都会のように煌々と明かりがついていません。もちろんコンビニもありません。原子力発電所もありません。

 「生き方は星が教えてくれる」(木内鶴彦著 サンマーク社 2007年)に興味深い記述があったので、抜粋します。
 
『皆さんは「光害」という言葉をご存知でしょうか。これは一晩中消えることのない街のネオンや照明、大気汚染や気象条件によって作り出された「明るい夜」のことです。

では夜が明るいことが害になるのでしょうか。

昼間が明るく、夜は暗く、これが自然のリズムです。植物は昼間、太陽の光を受けて光合成を行い、夜の闇では休むというサイクルを持った生き物です。それが一晩中人工的な灯りにさらされているため、ストレスを感じ弱ってきているのです。

つまり、光害とは、私たち文明が植物に与えている害なのです。』


『光害は、経済至上主義が生み出したものです。というのは、光害の大きな原因となっているのが原子力発電所だからです。

原子力発電所は、核分裂エネルギーを用いるため、状況に合わせ発電量をコントロールすることができません。

原子力発電は一度動かし始めてしまうと、電気をあまり使われない真夜中でも、昼間と同量の電気を発電し続けなければならないのです。

電気は蓄えておきことができないエネルギーです。夜中の余った電力を昼間に使うということができないのです。

そこで電力会社によって深夜の電気使用量拡大策として考えられたのが、都市や観光地のライトアップキャンペーンでした。

夜のライトアップが植物を死滅に追いやっているにもかかわらず、人々は灯りを消そうとはしません。

それはなぜでしょうか。

お金儲けにつながるからです。

観光地はライトアップすることで人を集め、都市ではネオンサインを使って自社製品を宣伝します。

24時間営業のコンビニエンスストアが必要以上に明るいのも、人の購買意欲をそそるためです。

すべてがただお金を儲けるために行われているのです。

私たちはもうそろそろ、お金よりも大切なものがあることに気づかなければなりません。

そのためには私たちがこれからも地球で生き残っていくために、本当に必要なモノは何なのかということを見直すことが必要です。

地球で生きることを大前提とした産業構造や経済構造を考え、移行していくことが必要なのです。』


<感想>
この本にはキューバのことが書かれていません。

この本を読んでいくと、キューバは地球の将来を視野に入れた「持続可能な社会」を実践している国だと改めて思いました。

御堂筋をライトアップして観光名所にしようとしているお偉いさんがいます。

ライトアップされた木々たちはいつ眠るのでしょうか。木々たちは、明るくて眠ることができず枯れていくかもしれません。

言葉を発することができない木々たちに代わって「御堂筋のライトアップは本当に必要なコトなのでしょうか。」

また、この本は、自身の生き方を問い直すきっかけになりました。










キューバ2009 124           

都市型農園の農業を例にとってみてみましょう。

すべて有機物が堆肥として還元されています。


例えば牛や鶏の糞や収穫期を逸した野菜・落ち葉など。

もちろん化学肥料は使わずミミズを養成し、ミミズで有機物を無機物や微生物に変え、肥料や土壌改良剤として使っていました。

また農薬を一切つかわず虫や植物の生態を研究したうえでの(研究しながらの)農業でした。

虫が数匹ではその植物にとっては害にはならないが、それが大量発生すると植物にとっては病気や枯れの原因となります。

しかし虫がいないと受粉しないので困ります。虫がきてほしい植物のところには黄色い良く目立つプレートが畝にさしてありました。

黄色の色を識別し好む虫が多いので虫を一箇所に寄せ付けるために長い畝の両端にひまわりやマリーゴールドの花を植えていました。

1つの畝に二種類の野菜を育てています。それはお互いに生長を助け、互いを虫の害から守るためにとられている方法だそうです。

また、機械といえば灌漑用のポンプがあるだけで耕運機は見当たりませんでした。

どの農園にも、隣接して販売所が設置され新鮮な野菜を売っていました。

農園20

 キューバは以前から地球環境を考慮した農業を行っていたのでしょうか。

答えは『NO』です。環境の観点から有機農業には関心があったそうですが完全に転換できていなかったそうです。

なぜ、このように都市型農園ができ、そこで有機農業が行われてきたのかというと、それはソ連崩壊のお陰だそうです。

ソ連の崩壊によって、一挙に石油・農薬・化学肥料が入ってこなくなったそうです。

さらにアメリカの経済封鎖が追い討ちをかけました(バートン法)。

そこで、キューバの人口の五分の一を占める200万都市のハバナ市民を飢餓から救うためにハバナ市内に農園を作りそこで野菜を栽培し市民に供給する政策をとったそうです。

何が幸いするかわかりません。

世界で一番新鮮でおいしい安全な無農薬有機野菜を食しているのはハバナの市民なのかもしれません。
うらやましい限りです。

 

 

キューバ』。あなたはキューバと聞いて何をイメージしましたか。

独裁者カストロが50年近く政権をとっている国、大きなアメリカのすぐ近くで小さな国なのに大いに頑
張っている国、ソ連(旧ロシア)が崩壊したときに一緒にだめになると思っていたのに意外と潰れなかった国、等々。

 キューバに魅せられて、昨年に引き続き今年もいってきました

キューバ滞在2日目の夕刻、訪問団の10名と連れ立って ホテルから歩いて数分のスーパーマーケットへお土産を買いに出かけました。

もちろんそこには、ラム酒・コーヒーをはじめ様々な食料品や日用品が並べられていました。

キューバ産のものをと探してみましたが、加工食品はコーヒーとラム酒のみ。すべてはメイド・イン・スペインやメイド・イン・○○でした。

お菓子・お茶・缶詰等の加工食品は輸入されたものばかりでした。

 日本では「消費は美徳」「大量生産・大量消費」「内需拡大しないと景気がよくならない」「買う気にさせるようなコマーシャル」「景気を上向かせる為に消費に協力」などとよく言われる消費社会です。

消費社会の行く先は、地球環境の悪化や資源の枯渇などといわれ不安で不透明です。キューバはそのような不安で不透明な消費社会とは正反対な

持続可能な」社会でした。

自然の摂理にあった循環のサイクルが行われていました。