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フィデル・カストロからキューバの若者へ:

我々は核戦争を避けねばならない


Fidel Castro to Cuban Youths :

 We Must Avoid a Nuclear War

By Luis Chirino

「サウス・ジャーナル」ハバナ ―― キューバ革命のリーダー、フィデル・カストロが金曜(9月3日)午前、ハバナ大学で学生たちに対して講演をおこなった。核戦争が起こりうる状況によって人類に課せられた危険に関連するさまざまな諸側面に関してである。

慣例のオリーブ・グリーンの軍服を着て、フィデルはハバナ大学の歴史的な階段のところへ到着し、数百人の大学生や近隣の学校の生徒や一般の人たちと面会した。彼らは、歴史的な革命指導者が語ることに耳を傾けようと、早い時間からそこで待ち受けていたのであった。

フィデルは、学生たちへのメッセージを読み上げることからはじめた。その中で、彼は、1959年の革命勝利以前に革命的な若者たちによっておこなわれた歴史的な活動を人々に思い起こさせた。彼は、また、資本主義のもとでキューバ人民が直面していた厳しい時代と、自由のために闘った人々に対して旧体制によっておこなわれた残虐行為とを、人々に思い起こさせた。

「ここには、私は再び戻ってくることは決してないと思っていたのだが、この大学の階段は、私が自分たちの時代と自分たちの義務とを自覚するようになりはじめたころの忘れがたい記憶を呼び戻してくれる。それは、65年ほど前に私が出会った数多くの同志たちを否応なく思い出させる。我々の民族解放闘争は、労働者の闘いと結びついた。それは、手当たり次第のやみくもな活動ではなかった。」

フィデルは、若者たちへのメッセージを読み続け、避けなければならない核戦争の現実的危険性という主要な論題へと進んだ。

「よく知られているように、我々は、もはや昔の騎兵隊の時代に生きているのではない。
私は、この事実に注意を喚起せざるをえない。」と述べて、フィデルは近代兵器の破壊力に言及した。

米国は他国に対して核兵器を使用した最初の国であること、1945年の第二次世界大戦末期に広島と長崎に原爆を投下したということを、このキューバの指導者は人々に思い起こさせた。

フィデル・カストロは、核兵器が現在使用されればそれがもたらすであろう途方もない結果を警告し、次のように述べた。この種の核兵器は全体として、米国によって広島と長崎に投下された原爆の44万倍もの破壊力に達している、と。

人類に残された時間は限られている、と彼は再度警告した。そして、「我々はもはや、過去におけるような、限定された破壊力の兵器が支配的であるような時代に生きているのではない」ということを人々に想起させた。

彼は、第一次世界大戦と第二次世界大戦で使用された兵器について、それが長期にわたる影響をもたらしていることを述べた。「第二次世界大戦末期の2つの恐ろしい核兵器の使用は、およそ地球上の住人の考えつかないようなことであった。しかしながら、現在の核兵器は、当時最初に使用されたものの何倍もの破壊力を持つものである。」

人類が直面している現実の危険について警告することは、キューバの困難な責務であり続けている。我々はうろたえてはならない。懐疑的な人々を前にして、我々の義務は、この闘いを遂行し続けることであると、彼は強調した。

まさに人類が滅亡するかもしれないという現実的な可能性は、70億を超える人々がそのような大破局を避けようと努力する方向へと導くにちがいない、とフィデルは述べ、それからキューバの若者たちに反戦の闘いを遂行し続けるように呼びかけた。彼は、世界中のますます多くの人々がこの現実に気づきはじめていると述べた。

「人間的生活が守られるようにしよう。子どもたち、若者たちが公正な世界で人間的な生活を享受できるように。親たち祖父母たちが子どもたちとともに生活する恩恵を分かち合えるように。」

そしてフィデルは、次のように述べて締めくくった。「他の機会にも述べたように、私は、平和のためのこの闘いに対するあなたがたの道義をわきまえた心からの支持を高く評価している。そして私は、あなたがたに、この方向で闘い続けることを呼びかける。ここにおいても、過去の多くの闘いと同様に、我々は勝利に到達することができるからだ。」

大衆集会が7:30から開始された。最初の発言者は、大学生連盟の議長マイデル・ゴンサレスで、核戦争を避けるための闘いに対するキューバ学生の支持を表明した。

学生リーダーは、次のように述べた。この大学は平和のシンボルである。我々は戦争を避けるために今ここにいる。生活・人生・生命に対する敬愛は、我々すべてが深く有するところである。団結しよう。戦争は諸国人民の選択肢ではありえない。そして、このメッセージを世界のあらゆる街角に届けよう。平和のために闘おう。もし我々が精一杯努力しないなら、現実生活は我々を決して許さないだろう、と。

[ICAP(キューバ諸国人民友好協会)からの配信メールより訳出
Translated from the e-mail delivered by ICAP]