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ノーム・チョムスキー、ダニー・グローバー及びその他150人の活動家が米国とカナダの対ベネズエラ制裁を非難

 

グローバル正義同盟(Alliance for Global Justice

 

 

150人を超える著名な米国とカナダの市民が、両国政府によるベネズエラ政府に対する一方的な制裁措置に反対している。彼らは制裁をベネズエラの最も貧しく、弱い立場の人たちを不当に苦しめる、違法かつ威圧的な経済措置とみなしている。

 

グローバル正義同盟は、ベネズエラの主権を擁護する人たちとともに、米議会、米大統領及びカナダの議会、カナダの首相に対して、制裁の強化ではなく、最近ベネズエラで実施されている対話が進展しているのを支持し、制裁を解除するよう要求する。以前は、スペインのホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ元首相、ドミニカのダニーロ・メディーナ大統領、さらにチリ、メキシコ、ボリビア、ニカラグアの外相らが仲裁協議を主宰し、ドミニカ共和国でベネズエラ政府と野党勢力は長年にわたり話し合いを行ってきた。フランシスコ・ローマ教皇はこの協議を支持してきた。

 

再選を目指しているベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領はつい最近、5月20日に大統領選挙を実施することで他の4人の大統領候補と合意に達した。

 

この重要な時期に際して、我々は、米国、カナダ両政府に対し、民主的に、外国から脅威を受けることなく、ベネズエラ国民に次期大統領選で投票させるため、このプロセスを支持するよう要請する。

 

オバマ米政権下でベネズエラに課された制裁措置に加え、米国のトランプ政権とカナダのトルドー政権による追加制裁措置は、生きるのに懸命なベネズエラの一般民衆に新たな負担を課している。この一方的制裁は国際法に違反する。150人を超える著名な米国とカナダの市民や団体が下記の書簡に署名し、現在米国の上下両院議員及びカナダ議会の議員に書簡を送っている。

 

【ベネズエラに対して、制裁ではなく、仲裁を支持する公開書簡】

 

我々は、米国とカナダの政府に対し、ベネズエラに対する違法な制裁を直ちに解除し、ベネズエラ政府と非暴力派の野党勢力とを仲裁する取り組みを支持するよう強く求める。:文末に記した米州機構憲章第4章19条を参照されたい)

 

我々、すなわち下欄に署名した米国とカナダの個々人、団体は、南北アメリカのすべての国の人々の主権の尊重に基づく西半球諸国間の関係を支持する。我々は、違法な制裁措置に深刻な懸念を抱いている。制裁は、その結果として、社会の最も貧しい、ぎりぎりの生活を送っている人々に最も重くのしかかり、姉妹国の民主主義に政治的及び経済的な変化を強要することになる。

 

ベネズエラの世論調査によると、マドゥロ政権を支持するか否かにかかわらず、ベネズエラの大多数の人々が制裁に反対している。制裁は、バチカン、ドミニカ共和国などの国が国際的に仲介し、深く分断されたベネズエラの現状を解決しようと取り組んでいるのを難しくするだけであり、さらには、民主的に選出された政府と制憲議会が危機的な経済課題に対処し、自国の政治的命運を決定しようとしている取り組みを台無しにする。

 

ワシントンとオタワの政府高官らは「高尚な」言葉遣いをしている。にもかかわらず、彼らがベネズエラ政府に対して好戦的な干渉主義の姿勢を取っているのは、民主主義、人権及び社会正義を本心では憂慮していないからである。「ベネズエラは米国を脅かす国家安全保障上の脅威である」とのオバマ前大統領の明らかに不誠実な発言。そして「ベネズエラは世界を脅かし、ますます暴力のはびこる麻薬国家である」とのニッキー・ヘイリー米国連大使の発言に至るまで、外交の場で誇張されて発せられる言葉は、国際舞台での平和的な解決にはほとんど寄与することがない。

 

ベネズエラの政治指導者は米国の覇権に異を唱え、米国がラテンアメリカに新自由主義モデルを導入しようとすることに抵抗している。まさにこのために、メキシコ、ホンジュラス、コロンビア、エジプト及びサウジアラビアとは違って、ベネズエラが米国による体制転換の標的になっていることは、周知の通りだ。さらには、もちろん、ベネズエラは世界最大の石油埋蔵国であり、ワシントンから望まぬ注目を浴びている。

 

米国とカナダは、ベネズエラに対して、偽善的にも、米州機構(OAS)の民主的な憲章を想い起こさせ、OASを使って政治ブロックを形成しようと試みたものの失敗した。ならず者のOAS事務総長ルイス・アルマグロは最近、ベネズエラの野党勢力によって憲法に違反して任命された並行最高裁判所(parallel Supreme Court)の宣誓をついに公然と支持してしまった。そして、どのOAS加盟国も承認していないのに、ワシントンDCのOAS本部を式典のために使用するのを許可した。アルマグロはそうすることによってOASの合法性を失わせ、ベネズエラの最も過激で、暴力を是認する野党勢力をつけあがらせ、仲裁の取り組みを妨害した。

 

米国とカナダのベネズエラに対する制裁は、ハイパーインフレと基本物資の不足を解決しようと取り組んでいる国を攻撃するために、威圧的な経済力を鼻持ちならないやり方で行使したことを意味する。民主主義と自由を前進させるとの名目で実施されているが、国連やOASの憲章で示されているように、制裁は、ベネズエラの人々の主権に対する基本的な人権を侵害している。

 

我々は、米国とカナダの政治指導者に、過熱した発言を止め、ベネズエラの政治、経済問題の本当の解決策を見つけ出すよう努めて欲しい。我々は、米国、カナダの両政府に対し、制裁を取り下げ、ドミニカ共和国のミゲル・バルガス首相とダニーロ・メディーナ大統領、スペインのホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ元首相、バチカンが追求し、これに同調する国の数が増えているラテンアメリカ諸国によって支持されている仲裁の取り組みを支援するよう勧告する。

 

「米州機構憲章第4章第19条」

いずれの国家または国の集団も、理由の如何を問わず、直接または間接に、いかなる他国の国内または対外の事項に干渉する権利を有しない。この原則は、武力のみならず、国の人格または政治的、経済的および文化的要素に対する他のいかなる形態による干渉または脅威の企てをも禁止するものである。

 

署名者:

 

米国

 

ノーム・チョムスキー 

 

ダニー・グローバー 市民アーティスト

 

エステラ・バスケス 1199SEIU(医療従事者労組)副議長

 

トーマス・ジャムブルン デトロイト大司教区司教

 

ジル・スタイン 米緑の党

 

ピーター・ノールトン 全米電気労組総裁

 

アルフレッド・デ・ゼイヤス博士 元国連高等弁務官事務所 国連の独立調査官

 

メデア・ベンジャミン Code Pink共同設立者

 

ダン・コヴァリック 連邦鉄鋼労働者組合・顧問弁護士

 

クラレンス・トーマス ILWU Local10(在サンフランシスコ労働組合)元専従職員

 

ナターシャ・リシア・オラ・バナン 全米弁護士会会長

 

チャック・カウフマン グローバル正義同盟・共同コーディネーター

 

ジェームス・アーリー ラテンアメリカ及びカリブ海諸国におけるアフリカ系人アーティキュレイション

 

グロリア・ラ・リーバ キューバ・ベネズエラ連帯委員会コーディネーター

 

カレン・ベルナル カリフォルニア州民主党・革新議員団議長

 

ケビン・ゼーズ、マーガレット・フラワー 「人民の抵抗(Popular Resistance)」共同議長

 

クリス・ベンダー SEIU 1000(在カリフォルニア州労組)管理人

 

メアリー・ハンソン・ハリソン 「平和と自由のための女性国際連盟(Womens International League for Peace and Freedom)」・米国支部長

 

アルフレッド・L・マーダー 米国平和評議会(US Peace Council)会長

 

タミー・ドラマー カリフォルニア州民主党執行委員会理事

 

グレッグ・ウィルパルト ジャーナリスト

 

ジェリー・コンドン 「平和のための退役軍人(Veterans for Peace)」理事長

 

チアナ・オカシオ ラテンアメリカ・アドバンスメント・コネチカット州委員会委員長

 

レア・ボルジャー 「戦争を克服した世界(World Beyond War)」コーディネーター 

 

アレクサンダー・マイン 「経済政策研究センター(Center for Economic and Policy Research)」・国際政策研究シニアアソシエイト

 

ケビン・マーティン 「平和活動及び平和アクション教育基金」議長

 

ロバート・W・マッケスニー博士 イリノイ大学アーバナシャンペーン校

 

バーソニー・デュポン 「ハイチ・リベルテ」取締役

 

フレデリック・B・ミルズ博士 (米メリーランド州)ボウイー州立大学哲学部

 

マルシャ・ルンメル (米ウィスコンシン州)マディソン市会議員

 

モニカ・ムーアヘッド 「労働者世界党(Workers World Party)」

 

キム・アイヴス 「ハイチ・リベルテ」記者

 

シンディ・シーハン Cindy's Soapbox

 

クラウディア・ルセロ 「中南米問題シカゴ宗教指導者ネットワーク」議長

 

ウィリアム・カマカロ ベネズエラ活動家 ボルティモアフィル・ベリガン記念チャーター退役軍人

 

デイヴィッド・W・キャンベル、USW Local 675(カリフォルニア州カーソン)事務局長

 

アリス・ブッシュ SEIU Local 73北西インディアナ支部ディレクター

 

テレサ・グティエレス 国際アクションセンター共同ディレクター

 

クレア・デロチェ ニューヨーク拷問に反対する異教徒間キャンペーン

 

エヴァ・ゴリンジャー ジャーナリスト兼作家 クロスボーダーネットワーク(カンザスシティ)

 

アントニア・ドミンゴ ピッツバーク・ラテンアメリカ進出協議会

 

デイヴィッド・スワンソン 「戦争を克服した世界」ディレクター

 

マットマイヤー 「和解フェローシップ」全米共同議長、

 

ダニエル・デール牧師 ディサイプルス派キリスト教教会CLRN理事会

 

キャスリーン・デスセルズ 「八日目の裁きセンター(8th Day Center for Justice)

 

マイケル・アイゼンシュチャー 「戦争に反対する米国労組(USLAW)」全国連絡委員会

 

ポール・ドルダル博士 「解放と公平のためのキリスト教ネットワーク」ディレクター

 

ダラス・フリードマン博士 チャールストン大学国際学部理事

 

チャールズ・ダーム司教 「ドメスティック・バイオレンス・アウトリーチ」大司教区理事

 

ブラス・ボンペイン 南北アメリカ事務所理事長

 

ラリー・バーンズ 西半球問題評議会南北アメリカタスクフォース理事

 

シャラット・G・リン博士 「サンノゼ平和・司法センター」元議長

 

ダニエル・チャベス トランスナショナル・インスティテュート

 

スタンツフィールド・スミス シカゴALBA連帯

 

アリシア・ジャッココ 「キューバ平和、正義、尊厳ナショナルネットワーク国際委員会」米国コーディネーター

 

ディアナ・ボーン「地域行動ニカラグアセンター」コーディネーター

 

ジョー・ジャミソン クイーンズ・ニューヨーク平和評議会

 

ジェリー・ハリス 「北米グローバル研究協会」書記

 

チャーリー・ハーディ 「カラカスのカウボーイ(Cowboy in Caracas)」著者

 

ダン・シェア 「平和のための退役軍人」全国委員会

 

クリスティ・ソーントン博士 ハーバード大学ウェザーヘッド国際問題研究所フェロー

 

 以下略

 

カナダ

 

ジェリー・ディアス UNIFOR(運輸、自動車、通信業界などを網羅したカナダ最大の労組)会長

 

マイク・パレセック カナダ郵便労働者組合議長

 

ハーベイ・ビスショフ オンタリオ州中学校教員組合連盟議長

 

マーク・ハンコック カナダ公務員労組連合議長

 

ステファニー・スミス ブリティッシュコロンビア州政府職員労組委員長

 

リンダ・マックイグ ジャーナリスト・作家 トロント

 

ラウル・ブーバノ 「Common Frontiers」プログラムディレクター 

 

ミゲル・フィゲロア 「Canadian Peace Congress」議長

 

以下略

 

 

 

翻訳:加治康男(独立ジャーナリスト)

 

出典:2018年3月12日付venezuelanalysis.com掲載記事

Noam Chomsky, Danny Glover & 150 Other Activists Slam US-Canadian Sanctions on Venezuela

https://venezuelanalysis.com/analysis/13716