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キューバ大使館資料

ニューヨーク・タイムズ 
判事は5人のうちの一人に減刑
イアン・ウルビナ 
2009年10月13日

マイアミの連邦判事は火曜日、2001年に反カストロ亡命キューバ人についてスパイしたかどで有罪となった5人のキューバ人のうちの一人について減刑を認めた。

この5人の件はCuban Fiveとして一般的に知られており、10年以上にわたり、米・キューバ関係を緊張させてきているもの。

昨年、控訴裁判所は5人のうち3人の判決を刑罰が厳重すぎるとし、却下した。なぜなら米政府は、彼らが秘密情報を入手したという証拠を示さなかったからだ。

1990年代後期、5人はカストロ政府に反対する在米亡命キューバ人組織に潜入した。その中には無許可で航空機を飛ばし、キューバ上空からビラを撒いていたブラザーズ・フォー・レスキューズ(救援に向かう兄弟たち)のようないくつかの最も活動的な組織集団が含まれていた。

キューバではこの5人は政治犯とみなされており、キューバ政府は、5人は米国にたいしてスパイしていたのでなく、キューバに害を与えようとした極右反カストロ派テロリストについて調べ、明らかにしようとしていたと反論し、釈放活動を展開してきている。

火曜日、連邦地裁裁判官ジョウン・A・レナードは、うち一人アントニオ・ゲレロの終身刑を262ヵ月、約22年の刑期に変更した。すなわち、1998年の逮捕以来服役した年月ならびに良好な態度による減免期間を合せ、7年以内に釈放されることを意味している。検察側とゲレロ氏の弁護側は判決を240ヵ月に縮めるよう要請していた。

ゲレロ氏の弁護士であるレオナード・ウエイングラスは言う。「一人の人間が軍の基地内にいるのが見つかった。しかし、機密書類一枚持っていたわけでもなく、彼が米国の安全保障を害したと証言した者も一人もいない。ところが、判事は判決内容を軽減するようにという検察側の要請を拒否した。おかしなことだ。」

ゲレロ氏は米市民であり、キー・ウェストの海軍飛行場で働いていた時、キューバのためにスパイをしたとして有罪になった。

2005年5月、「恣意的拘束に関する国連人権委員会作業グループ」は、5人の裁判は適切な裁判の国際基準を満たしていない、米国は5人を再度裁判するか、釈放すべきであると結論付けた。

5人は全員1998年に逮捕され、未登録の外国人エージェントとして行動していたこと、米国に対する犯罪謀議で有罪となった。

あと二人の公判は延期されている。

アメリカン大学国際関係論ロバート・A・パスター教授はこの件は引き続き懸念が残ると述べた。「5人のキューバ人情報員をマイアミで裁判にかけることは、イスラエル人情報員をテヘランで裁く裁判が公正であるというのにほぼ等しい」と教授は言った。パスター教授はジミー・カーター大統領のラテンアメリカ安全保障担当補佐官であった。「この問題に本格的に対処するためには良い弁護士以上にもっと多くの人々の協力が必要であろう」と述べた。